インドでSEはじめました

インドの片田舎で”SE”やってた三十路が徒然なるままに

インド人は気が利かない?ジョブセキュリティ意識って?

インド人に対する日本人のイメージ

インドと仕事をしたことがある日本人から下記のような話をよく聞きます。
 ・インド人は言うことを聞かないでしょう
 ・言われたことの半分もやってくれないですよね
 ・インド人は痒いところに手が届かないんですよね

インド人にマイペースな人が多いのは確かですが、それ以上に仕事文化の差異が大きいです。その差異は、インドと日本に留まらず、東アジアとその他の国、といったほうが正しいように感じます。

 

ジョブセキュリティと”気が利く”の関係性

ジョブセキュリティという言葉があります


終身雇用の日本にはない感覚ですが、自分にしかできない仕事や作業を確保することで、自らの雇用を継続してもらえるようにすること、雇用を守ろうとする意識のことを指します。

転じて、人の仕事を奪ってはいけない、という感覚もあります。勝手に人の分まで仕事をやる、ということは、その人の仕事を奪いかねない行為、と考えているいうことですね。


日本人は、他人の分まで仕事をしてあげることを、”気遣い”とみなします。気を利かせてやっておきましたよ、という奴ですね。

中国やタイなどの東アジアも同じ傾向に感じますが、仕事を頼んだら、その関連する部分まで”気を遣って”対応してくれることを無意識に期待しています。そして、意識的にしろ無意識的にしろ、それが、仕事ができるかどうか、優秀かどうか、の尺度としても使われています。 
しかし、逆に世界では、仕事を勝手にやる、ということが、”気遣いができていない行為”であると考えたことはありますでしょうか?

インドではカースト制度が根強く残っており、個々人の自分の仕事の責任範囲が強い傾向にあります。
よかれと思ってごみ拾いをして軽蔑された日本人工場経営者、という逸話はインドで働く者にとってはとても有名です。

 

インド人と仕事をした際に、期待通りの仕事をしてもらえなかった経験がある人は、多いと思います。
指示を出した後に、きちんと仕事の責任範囲が理解されているか、細かく言えばToDoやタスクが理解をされているか、確認したでしょうか。
もし、相手の理解が自分の期待通りでなかったならば、指摘すると同時に、正式にその人の仕事の範囲として指示を出してあげなければ、何度仕事をやり直してもらったとしても期待する成果は出てこないことでしょう。

 

それでも仕事が期待通りではなかったら。。。

それもまたインドです笑